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《ブラジル》メンデス判事がガロチーニョらも釈放=連日の政治家への大甘判断

 最高裁のジウマール・メンデス判事は21日、逮捕中のアントニオ・ガロチーニョ元リオ州知事(共和党・PR)の釈放を命じた。21日付現地紙が報じている。
 ガロチーニョ氏は11月、同じく元リオ州知事で妻のロジーニャ氏と共に、2009~16年に行われ、同夫妻が絡んだ選挙での収賄疑惑などで逮捕されていた。
 メンデス判事は選挙高裁長官も兼務しており、「拘束延長のための正当な理由がない」として元知事の釈放を認めた。本来、釈放の決定は報告官が行うが、選挙高裁が休廷になった途端、メンデス判事が同裁長官として釈放を決めた。
 メンデス長官は、収賄を手伝ったとされるアントニオ・カルロス・ロドリゲスPR党首、ロジーニャ氏が市長を務めたカンポス・ドス・ゴイタカゼス市の副局長だったチアゴ・ソアレス・デ・ゴドイ氏の釈放も決めた。
 ロジーニャ氏はリオの第2地域裁から人身保護令適用を受け、11月30日に釈放されていた。
 メンデス判事は前日の最高裁審理でも、進歩党(PP)3人と労働者党(PT)1人の政治家への起訴棄却に票を投じた上、個人でもカブラウ元知事の妻のアドリアナ被告釈放やベト・リシャ・パラナ州知事への捜査差し止めを決めており、休廷前の立て続けの大甘判断で注目を浴びていた。