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商工会議所忘年会、盛大に=日系企業中心に250人が参集

多くの会員企業の社員が集まり盛況となった

多くの会員企業の社員が集まり盛況となった

 ブラジル日本商工会議所(松永愛一郎会頭)は15日に忘年会を開催した。約250人が集まり、景気回復の兆しが見られた2017年を祝した。
 挨拶に立った松永会頭は「今年はトランプ政権のアメリカファーストの施策、欧米で多発したテロ、北朝鮮によるミサイル発射など、地政学的なリスクが顕在化した」と概観。一方で、「ブラジルは政治混乱から抜け出し、経済は順調に回復している。潮目が変わった」と述べた。
 来賓としてロナルド・ノゲイラ労働大臣、高山ヒデカズ連邦下議、山田彰在伯日本国大使、星野芳隆在リオ総領事、木村元在クリチバ総領事らが出席。
 山田大使は挨拶で「経済的にも政治的にも難しい状況で企業の皆さんは苦しんだと思う」と今年を振り返り、「商工会議所は粘り強くブラジル政府に改革を働きかけ、有力な労働改革が実現した。ブラジルで活動する日本企業にとって非常に意味のある改革だ」と評した。
 その後、ブラジル在住ピアニストの米田真希子さんが、ベースとドラムを加えたトリオでの演奏を披露。出席企業から提供された景品が当たるくじ引きも行われた。
 ブラジル日本通運有限会社の細谷浩司社長は「順調な1年だった。物流は経済のバロメーターとされる。今年は長い不況から抜け出したように感じる」とし、ブラジル経済が全体的に上向いていることを示唆。一方で、「現在、税関のストが全伯で発生していて、収拾のめどが立っていない。長引くと景気回復に水を差さすことになる」と懸念を示した。