大統領選の世論調査で支持率2位のジャイール・ボルソナロ下議が、出馬予定の政党を巡ってもめていると21~22日付現地紙が報じている。
ボルソナロ氏は、現在所属のキリスト教社会党(PSC)を離党し、新党「愛国党」から出馬予定と言われていたが、最近になって、ボルソナロ氏本人が、移籍を取りやめることがありうることをほのめかす発言をネット上で行っている。
愛国党によると、ボルソナロ氏が、同党の州支部の内、23から27をコントロールしたいと考えているため、党幹部との交渉がうまく行っておらず、正式な移籍に時間がかかっているという。
ボルソナロ氏は、自由社会党(PSL)や共和党(PR)とも移籍交渉を行っていることを明かしている。だが、PSL側は同説を否定。ここでも党の主権を握ろうとしていることが問題になっているという。
PRは下院40人と大型政権だが、テメル政権との結びつきが強く、メンサロンやラヴァ・ジャットなどの汚職問題にも絡んでいる政党のため、ボルソナロ氏が主張する「汚職撲滅」のイメージに反する可能性もある。
また、PSCからはパウロ・ラベロ・デ・カストロ氏の大統領選出馬擁立が強く噂されている。