謹んで新年のお慶び申し上げます=ブラジル日本都道府県人会連合会会長 山田 康夫
謹んで新年のお慶び申し上げます。
旧年中はいろいろとご支援をいただき、心より感謝申し上げます。
海外最大の日系人集団地ブラジルは、節目の移民110年周年を迎えました。
県連の主催していますフェスティバル・ド・ジャポンの入場者でも見られますが、その半数以上が非日系人で、日系入場者も三世から四世、子供では五世もいるようです。県人会活動においても一世の会員は少なくなり、二世、三世へと構成が変わっています。
と言っても母県とのつながりの中で交流を続けて行くためには日本語が必要です。日本語は公用語ではありませんが、日本との交流を続けるためには日本語となります。日本語だけの会話では継続が困難になっているのが実情ですが、やはり日本語でやって欲しいと思います。
都道府県人会の中で、人材の面からこれをうまく切り抜けることができなくなっていることも多いようです。これも横のつながりを広げることできると思います。
そこで県連が役に立ちたい。いままでどちらかと言えば、この面では連合会としての役割を果たしていない感じがします。会の活性化のために協力することが使命と考えます。
母県との連絡交流が過疎になると、予算やその他のことでいろいろな面で支障をきたし、交流事業もうまく行かなくなってきます。常日頃から密接に連絡しあう交流を続けることが必要です。
都道府県留学生事業が始まってやがて60年、この留学・研修制度を利用して5千人以上の人が日本に行っています。このOBにもう一度呼びかけて県人会組織へてこ入れを計ることが必要で、いずれの場合も橋渡しする人が必要となります。
なにをやるにしても、根回しをしっかりし、そこから始めないと失敗します。県連ではこのお手伝いをさせていただきたいと思います。
これからの世界、ブラジル社会を考える時、もっと大きな視野に立ち物事を考え進めていくことと、近年減少傾向にある留学生、研修員制度の継続、明日を作る青少年の短期訪日交流なども県人会などと共に訴えていきたいと思います。
また、今年、ブラジル日本移民110周年記念式典が、第21回フェスティバル・ド・ジャポンの会場で行われますが、このフェスティバル・ド・ジャポンを通じて、伝統ある郷土芸能と郷土に永く伝わり郷愁を呼ぶ郷土食をブラジルの地に残すことを盛り上げ、また「移民のふるさと巡り」なども、これからも深めて行きたいと思います。
今年も昨年同様よろしくお願い申し上げます。
QUANDO OUTUBRO CHEGAR !
Por Yokio Oshiro
Presidente da Aliança Cultural Brasil-Japão
Ex-Superintendente da Polícia Federal
O novo ano que se inicia nos traz a esperança de que o Brasil sairá da crise econômica que se alastra por longos anos. Há uma tênue recuperação e o otimismo aos poucos tem voltado apesar dos milhões de desempregados. O ano de 2017 foi marcado ainda sob o holofote das ações de combate à corrupção levada a efeito pelas autoridades de Estado. A corrupção parece sem fim, endêmica, porém para o bem do nosso país, as emblemáticas operações do pioneiro “Mensalão” a “Lava-Jato” serviram de exemplo e de parâmetro de que haverá sim, o permanente monitoramento daqueles que se locupletam do dinheiro público. No ano que se finda o país também se viu diante de dois processos de destituição do Presidente da República sob acusação de crimes de corrupção pelo Ministério Público Federal, ambos arquivados pela Câmara dos Deputados. Não há como negar que tal situação gerou instabilidade política com períodos de crise institucional entre Executivo, Judiciário e Legislativo. Mas os Brasileiros do Bem vêm a esperança de fato em 2018, quando teremos a maior eleição do país. Elegeremos o Presidente da República, Governadores, Senadores, Deputados Federais e Deputados Estaduais, ou seja, toda a estrutura que move politicamente a Nação. Portanto, se quisermos mudar os rumos da nossa pátria, cada brasileiro terá em suas mãos um poder supremo que é o voto. É preciso que o cidadão exerça na plenitude a sua cidadania e faça valer seu voto, pois do contrário serão grandes as chances de o país continuar na mesmice. Portanto, o ano 2018 será um ano decisivo para o futuro do país e para as próximas gerações. Será um ano de muitas esperanças e também de grandes emoções com a Copa do Mundo de Futebol na Rússia. O Brasil poderá conquistar o hexacampeonato. Haja emoção ! Quem sabe sobrará um espaço no coração de cada brasileiro para os soccers japoneses, fazendo valer os mais de 120 anos de Tratado de Amizade entre os brasileiros e japoneses e também em homenagem aos 110 anos de imigração japonesa que se comemora justamente no ano e mês da Copa. As festas da Copa e dos 110 anos vão passar e, quando Outubro chegar, o Brasil terá a grande oportunidade de ser purificado e estará nas mãos dos Brasileiros do Bem a grande decisão. Com sabedoria e cidadania decidiremos o futuro do país ! Feliz 2018 !
新年明けましておめでとうございます=サンパウロ日伯援護協会会長 与儀 昭雄
皆様、新年明けましておめでとうございます。
2018年(戌年)の新春を迎えるにあたり、一言、ご挨拶を申し上げます。
さて、2017年度の援協の運営全般に就きましては、福祉部門(6事業所)及び医療部門(4事業所)共に不祥事や事故もなく、順調に推移いたしました。
福祉部門ではスザノイペランジャホームが日本財団の資金援助で居室、厨房、食堂等の増築工事が行なわれ、昨年10月7日、落成し、34名収容から、50名収容の快適な施設に生まれ変わりました。
一方、医療部門では本年、開院30周年を迎える日伯友好病院は好調な決算を背景に援協の福祉活動全般を支える大切な資金源としての役割をしっかりと果たしております。同時に将来の医療ニーズの変化と多様化にも対応すべく、病院業務の拡大・充実のための対策もきちんと実施しております。
又、サンパウロ州政府との提携事業として注目されているPIPA事業(自閉症児療育学級)は着実に事業が拡大し、受け入れ児童数は昨年末時点で40名にまで増加、ブラジル社会に対する貢献度も高く、日本政府並びにブラジル政府からも高く評価され、今後、援協の中核事業の一つとして更なる拡大・発展が期待されます。
本年7月には日本ブラジル移民110周年記念式典が日系社会の総力を結集して開催されますが、これを契機に日本との関係も従来の「協力関係」から、共に受益者となる「提携関係」への移行が進展していくものと思われます。
斯かる状況下、援協は引き続き、医療・福祉事業の発展のために努力してまいりますので、ご指導とご鞭撻の程、宜しくお願い申し上げます
結びに、皆様のご多幸とご繁栄をご祈念申し上げ、年頭のご挨拶といたします。
成長に転じたブラジル=ブラジル日本商工会議所会頭 松永 愛一郎
明けましておめでとうございます。新年の門出に当たり謹んでご挨拶を申し上げます。
旧年中は、会員並びに関係者の皆様におかれましては、会議所の様々な活動に際し、多大なるご支援とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、昨年の年頭挨拶で、ブラジルを取り巻く環境が変化し、経済も底を打ち、ブラジルは「潮目の変わり目」を迎えているという話をさせて頂きましたが、回復に向けた流れは一層強くなっており、本年は「下げ止まり」から「成長」に向けた動きが顕著になっていくのではないかと期待しています。
また、今年は大統領選挙の年です。未だ汚職問題の余波が続いていますが、中長期的にブラジルが成長していく為には、やはり政治の安定が必要不可欠であり、10月の大統領選挙では、強いリーダーシップを持ったリーダーが出現することを願ってやみません。
本年は「ブラジル日本移民110周年」の記念すべき年であり、会議所としても、日伯関係強化に向けた機運を盛り上げていきたいと考えています。
昨年4月末に世界第1号の「ジャパンハウス」がオープンしましたが、来館者は既に50万人を突破したと聞いており、日本に対する注目度は大きく高まっていると感じます。
もう一つ、大きなニュースになるような出来事ではありませんが、個人的に感銘を受けたのは、35年前に当会議所の中で産声を上げたブラジル日本青年会議所が主催した「リベルダージ大掃除」です。当会議所からも多数の会員が参加させて頂きましたが、とても日本らしい活動であり、こういった草の根の活動がブラジル人の心に響き、日本のプレゼンスを高めていくと確信しております。「110周年」を迎える今年、会議所としても、こうした草の根活動にも積極的に関わっていきたいと考えています。
最後になりましたが、ロシアW杯でのブラジルと日本の健闘、皆様のご健勝とご活躍を祈念して、私の年頭の挨拶とさせて頂きます。
新年おめでとうございます=ブラジル日本文化福祉協会会長 呉屋 春美
ニッケイ新聞愛読者の皆様、新年おめでとうございます。
旧年中はブラジル日本文化福祉協会に対し、温かいご理解とご協力を賜りましたこと、心よりお礼申し上げます。
昨年は、ジャパンレールパスの海外在住日本国籍者の特例終了という知らせに対して、日系社会5団体が一致団結し嘆願書の提出や政府関係者へ再三なる訴えかけをした結果、10年以上の永住者に対しての発行の許可を得ることができました。
また、下地幹郎衆議のお力添えにて、日系四世が日本で就労できる新たな在留制度導入の方針が固まるなど、喜ばしいニュースもありました。
ご存知の通り今年は日本移民110周年記念を迎える大変重要な年となっております。多くの開拓者に対し深く敬意を払う一年間であるとともに、私たちと協力を分かち合う新たな日系の子孫たちや、日系人でなくとも日本が好きな人たちを招き入れる機会となることを切に願ってやみません。
本年度は、一世紀以上に渡り構築されてきた日本とブラジルの二国間の関わりを更に深めつつ、先輩方が労を惜しまず今日の日系社会の礎を築いてくださったように、今度は私たちがこれから先の未来のため尽力する所存です。また2020年に開催予定の東京オリンピック・パラリンピックに向けても、本国日本と連携し、幅広い人的ネットワークを構築していきたいと考えます。
本年もどうぞよろしくお願い致します。