大晦日恒例の「餅つき祭り」が旧年12月31日サンパウロ市リベルダーデ広場で開催された。リベルダーデ文化福祉協会(ACAL)、文協、県連、援協、アリアンサの共催。紅白餅の入った2万袋とお雑煮3千杯が無料で配布され、大勢の来場者で賑わった。
開始時刻の午前8時から降りだした雨は1時間後には止み、客足を心配していた関係者を安堵させた。午前9時15分時点で、餅とお雑煮を求めて並ぶ人は優に1000人を超え、広場から約300メートルに渡って列を成した。
毎年来るというカルラ・ステファニアさん(50)は「餅つき祭りのことはテレビで紹介されていたわ。今年も幸運になるために来たの」と笑って話した。
息子と列に並んでいたホサンジェラ・オリベイラさん(45)は「並ぶのはこれで2周目。1周目は15分ほどだったけど、どんどん人が増えているから次はもっとかかるかもね」と話した。
大量の餅を用意していたACALの市田イツ子理事は「手を休める暇もない。今年も大盛況です」と笑顔を見せた。
9時半からは開会式を開催。サンミゲル・パウリスタの天竜太鼓とACAL合同の演奏が披露されると、特設舞台の前に多くの人が集まった。
来賓としては、野口泰在聖総領事、日系団体代表者らが出席。炊いた米が入った臼が用意されており、来賓らは杵を高く振り上げ餅をついた。