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外務省・草の根資金協力=8万ドルをトメアスー日学校へ

(左から)署名する乙幡会長、濱田事務所長

(左から)署名する乙幡会長、濱田事務所長

 【パラー州ベレン発】トメアスー文化農業振興協会は、昨年12月21日、外務省の「草の根・人間の安全無償資金協力」における署名式を行い、在ベレン日本国領事の濱田圭司事務所長とトメアスー文化農業振興会の乙幡アルベルト敬一会長が署名した。
 日本政府による「平成29年度対ブラジル国草の根・人間の安全保障無償金協力」は、トメアスー文化農業振興協会が運営するトメアスー・ニッケイ学校の校舎の増築(理科実験室、多目的室、エレベーター)及び(コンピューター、筆記台付き椅子等)の供与を行うため、トメアスー文化農業振興協会に対し、84,495米ドルの資金を供与するもの。
 本署名式において、乙幡会長は、同協会に対する3回目となる今回の草の根無償資金協力に対し謝意を表した。また、本協力はトメアスーと日本の絆を強めるものと評価し、今後建設あるいは供与されるものを大切に使っていく旨を述べた。
 濱田事務所長は、日系社会との連携強化という安倍総理大臣の方針に言及し、本協力は2018年のブラジル移住110周年、更には2019年のアマゾン移住90周年の記念事業となり得る旨を述べた。
 同校は、トメアスー文化農業振興会協会が、2002年に開設したトメアスー市内唯一の私立の中初等教育の学校。本協力により、日系社会のみならず地域社会の今後を担う世代への質の高い教育が行われることが期待されている。(パラー州通信員 下小薗昭仁)