深刻な水不足が続くリオ・グランデ・ド・ノルテ州で3日、同州最大で、最大貯水量24億立方メートルを誇る、アルマンド・リベイロ・ゴンサウベスダムの貯水率が11・74%まで下がり、「未開の水域」からの供給を始めたと、4日付現地サイトが報じた。
未開の水域とは、ダム底の取水管よりも下方に溜まっている水の事で、普段は使われない。
アルマンド・リベイロ・ゴンサウベスダムから給水を受けている自治体は40に上る。同州の水資源管理研究所によると、これまでは毎秒5立方メートルの水を放出していたが、現在は4・36立方メートル/秒しか供給できない上、このペースで供給しても、30~45日しか持たないという。
同研究所のジョジヴァン・カルドーゾ所長は、「給水制限などを行ってでも、対象エリアへの給水は続ける」と語った。
2011年には89・52%に達していたアルマンド・リベイロ・ゴンサウベスダムの貯水率は、昨年末には稼動開始以来最低の11・24%まで低下してしまった。
水資源管理研究所が監査している500万立方メートル以上の容量を持つ貯水池やダムは47あるが、16カ所は既に干上がり、19カ所は未開の水域から放水(取水)している。
同州は6年越しの干ばつに苦しんでおり、州内の167市中、9割超の153市は非常事態宣言を出している。その中の14市では水道が完全に干上がり、84市では給水制限が敷かれている。
同州政府によれば、水不足による農牧畜業部門の損害は既に40億レアルに達しているという。