ホーム | ブラジル国内ニュース | 《ブラジル》貯蓄預金の実質利率=11年ぶりの高収益率を記録=入金が引き出しを1700億レアルも上回る

《ブラジル》貯蓄預金の実質利率=11年ぶりの高収益率を記録=入金が引き出しを1700億レアルも上回る

 【既報関連】昨年の公式インフレ率(IPCA)は2・95%で19年ぶりの低インフレだった。これが原因でポウパンサ(貯蓄預金)の実質利率(ポウパンサ利率から、インフレ率を引いたもの)が11年ぶりの高水準になっていると11日付現地紙・サイトが報じている。
 現在、ポウパンサ利率は6・93%で、そこからインフレ率の2・95%を引いた3・88%が実質利率だ。これは5・1%だった2006年以来の高利率だ。
 中銀のデータによると、昨年、貯蓄預金の口座に入金された金額と、貯蓄預金から引き出された金額を比較すると、入金額が1712億7千万レも上回った。
 貯蓄預金が好まれるのには理由がある。ポウパンサが導入された1995年以降、実質利率がマイナスになったことは、2002年と2015年の2回しかないからだ。また貯蓄預金口座には利用の簡易性、利息収入にかかる所得税や口座管理手数料が免除されるという利点もある。
 ポウパンサの利率は、2012年5月3日よりも前に入金された分は、月利0・5%(年利6・16%)プラス参考金利(TR)で計算される。
 2012年5月4日以降に入金された分の利率は、経済基本金利(Selic)が年8・5%以下になると、Selicの70%プラスTRで計算され、Selicが年8・5%を上回ると、従来どおりの月利0・5%(年利6・16%)プラスTRで計算される。