ブラジル有価証券取引委員会(CVM)は12日、投資ファンドの運営者が、ビットコインや、その他の仮想通貨に直接投資する事を禁じたと13日付現地各紙が報じた。
CVMの投資機関監督局局長のダニエル・マエダ氏は、「CVMは、もともと仮想通貨への直接の投資を認めていなかった。しかし、昨年11月から仮想通貨関連の問い合わせが非常に増えている中、仮想通貨への投資は認められないと改めて全機関に周知する事にした」と語っている。
CVMは、仮想通貨の規制、禁止、さらには取引そのものを犯罪とする法案が議会で検討されていることを挙げ、現在仮想通貨の法的位置づけが定まらないことを今回の措置の理由とした。
「ブラジルの投資ファンドが、仮想通貨に『直接』投資することを禁止」という文言になったのは、仮想通貨で運用している国外の投資ファンドに、ブラジルの投資ファンドが資金投入する形、いわば仮想通貨への「間接的な」投資の扱いに関して、CVM内部でも見解が固まっていないからだ。
ただしこれで事実上、仮想通貨で運用されている国外の投資ファンドへの資金投入も出来なくなったと関係者の間ではみなされている。
法律コンサルタント、ヴェイラーノ・アジヴォガード社、金融技術部長のブルーノ・ラモス氏は、「当局は仮想通貨のリスク管理を各投資ファンドに任せて、規制は最小限にすべき」との見解を示している。