「足掛け27年。ブラジルには本当にお世話になりました」――。埼玉県人会会長の尾﨑眞次(しんじ)さん(73)が14日に開かれた同県人会の総会で離任することを報告した。生活の拠点を日本に戻すため今月29日に帰国する。後任はブラジル商工会議所に勤める吉田章則さん(45)に決まった。
尾崎さんは1967年に海外移住事業団(現JICA)の技術移民として来伯。機械部品などを製造するメーカーなどで13年間働いた後、1980年から93年まで埼玉の浦和に住んだ。その後再び渡伯し、機械販売の代理店業を始め、以後14年間を当地で過ごした。
埼玉県人会の活動には2000年代半ばから参加。08年の県人会50周年記念式典で尽力し、14年から会長を務めた。昨年9月には移住100周年・県人会創立60年式典を成功させた。
尾崎さんは「吉田さんが会長として立候補してくれて本当にありがたい。若い世代を盛り上げて会員の絆を強め、活性化につなげてほしい」と後進を激励した。
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