あのコーロルが再び大統領選に?!――1992年に大統領罷免審議を起こされて辞めたフェルナンド・コーロル上院議員(68)が19日、10月の大統領選に再び出馬することを宣言した。
コーロル氏は19日、政治地盤であるアラゴアス州のアラピアカ市のイベントに参加した際のスピーチで「今年はわたしの政治家人生の中で最も重要な一年となる。10月に行なわれる大統領選に出馬する」と宣言した。
コーロル氏は40歳だった1989年、ブラジルで民主政治復活後初となる国民の直接投票による大統領選に出馬。後に大統領になるルーラ氏を決選投票で破り、大統領の座についた。
しかし、就任してまもなく、1000%前後のハイパー・インフレに見舞われ、自身の金庫番だったPCファリアス氏につきまとう不正、さらに自身の収賄疑惑で92年に任期半ばにして罷免審議で追い込まれ、決まる直前に辞任した。
コーロル氏は2006年に上院議員として政界復帰し、現在2期目だ。
コーロル氏は復帰後ペトロブラス傘下の石油配給企業での贈収賄工作に加わった疑惑をもたれており、ラヴァ・ジャット作戦の捜査で、賄賂代わりに手に入れたと目されたランボルギーニなどの高級外車3台を没収されるなど、ダーティなイメージが依然としてつきまとっている。
コーロル氏が現在所属のキリスト教労働党(PTC)は下院議員がわずか2人の零細政党で、仮に出馬しても泡沫候補として見なされるのが現実だが、それでも出馬を強行するかが注目される。
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