石油公社ペトロブラス社は18日、昨年6月から12月まで、毎月(9月は2回)変動させていた家庭用13キロ入りガスボンベ(ボチジョン)価格を、今後は3カ月おきの見直しにすると発表したと、19日付現地各紙・サイトが報じた。
原油国際価格の変動に応じて、家庭用液化天然ガス(GLP)とボチジョンの価格を毎月見直すとの方針を発表して以来、ボチジョン価格は半年で平均16%も上昇。一般市民の家計を直撃しているとして批判を浴びていた。
そのためペトロブラスは、原油価格とGLP価格が上がっても、すぐにボチジョンの価格には反映させず、3カ月単位で見て適切な変動幅に収める方針に改めた。
ボチジョン価格設定方法の変更を発表した日、皮肉にもGLP価格は5%低下したが、ボチジョンの価格が下がることはない。サンパウロ市家庭用ガス配給業者組合(Sergas)のロブソン・ド・サントス氏は、「3月いっぱいはボチジョン価格は変わらない」としている。ペトロブラスは、次のボチジョン価格の調整を4月5日に予定している。
19日付アゴーラ紙は、サンパウロ市内の地域別ボチジョン価格を発表した。それによると、東部地区で、販売店に直接出向いて購入した場合の価格が60レアルで最も安く、最も高いのは市内中央部で配達を受けた場合で91・90レアルだった。