真夏の大祭典であるカーニバルが2週間後に迫るなか、24日から翌25日早朝にかけて開催されたサンパウロ・サンバ・スクール連合会(UESP)主催『2018年度ハイーニャ・コンテスト』で、サンバ講師の葛西叙江さん(45)が、特別賞アグーリャ・デ・オウロに輝いた。
惜しくも入選とはいかなかったものの、葛西さんが賞を獲得したのは今回が初。審査は、水着、ドレス姿での1分間スピーチ、サンバの3つに分けられる。同賞はいわゆるベスト・ドレッサー賞のようなもので、ドレスとその着こなしが評価された格好だ。
1分間スピーチでは、サンバに魅せられ14年間に及んでカーニバルに賭けている情熱や、多様性溢れるブラジルで外国人として参加させてもらえることへの感謝など、溢れんばかりの思いをぶつけた。
「まさかブラジル人代表のなかで、賞をもらえるなんて思ってもみなかった。表彰で名前を呼ばれた時に、状況を飲み込めなかった。『お前が受賞したんだよ』と周りから言われ、ようやく理解できた」と驚いたそうだ。
「入賞こそできなかったけど、とても光栄に思う。コンテストに向けて皆と仲良くなれ、何よりも楽しかった。本当に皆から色々手助けしてもらって感謝です」と喜びを噛み締めた。
葛西さんはサンパウロ市スペシャル部門のサンバチーム「ペルーシ」で今年もディスタッキとして出場する予定だ。