ブラジル人は、死ぬことは恐れないものの、障害を負って誰かに依存した人生を送ることを怖がる傾向があることが世論調査で判明したと29日付ブラジル紙が報じた。
調査機関ダッタフォーリャが先頃発表した調査結果によると、ブラジル人は若年、老年と年齢層を問わず、死を恐れないと答えた人たちの割合が65%以上ときわめて高かった。
この傾向はとりわけ60歳以上で顕著になり、死を恐れない人が8割以上にも達する。最も死を恐れる年齢層は25~34歳で、33%が「死を恐れる」と答えた。
性差で見た場合、女性より男性の方が「恐れない」とする意見が強かったという。
死ではなく、「自力で生活できずに誰かに依存する」ということになると、ブラジル人は一転して強い恐怖心を覚える。
「身体的な障害を負って誰かに依存することを恐れるか?」との質問には、80歳以下のすべての年齢層で80%以上が「恐れる」と回答した。
また「精神的な障害で誰かに依存すること」に関しても、同じく80歳以下の層は80%以上が「恐れる」とした。
「財政的なことでの依存」は16~24歳、25~34歳で共に78%、45歳から59歳で78%、60歳以上で69%、80歳以上で55%とやや下がるが、いずれも80%近い数字で「恐れる」と答えた人が多かった。
また「何歳まで生きたいか」との問いには「89歳まで」というのが最も多かったという。