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東洋街路上カーニバル、今週末=熱い3日間で、民族の調和を!

東洋街で開催された路上カーニバルの様子

東洋街で開催された路上カーニバルの様子

 真夏の大祭典であるカーニバルが一週間後に控えるなか、今週末の2、3、4日の3日間にかけて、『東洋街・路上カーニバル』が開催される。サンパウロ市主催で、野村アウレリオ市議の支援により実現したもの。
 これは、サンパウロ州路上カーニバル・ブロッコ連盟の公認ブロッコ。サンパウロ州全体では、同連盟公認ブロッコは280に及び、非公認を含めるとおよそ680に上る。同連盟によれば、東洋街で開催されるのは、今回で4回目だという。
 もともとブラジル日本移民110周年を記念し、東洋街を顕彰するために発案された企画。だが、池崎博文ACAL会長から「東洋街で開催するならば、その実情を反映して他の民族団体と一緒にやったらどうか」との提案があり、テーマを「アジア系共同体と共に繁栄する東洋街」とした。
 路上カーニバルでは、日系、台湾系、韓国系を代表したチームが、それぞれ別々の日にパレードを行う。2日は韓国系のFAISCA、3日は日系のECO CAMPOS PHOLIA、4日は台湾系のFUZUEが行ない、各日とも約200人の参加を見込む。
 カーニバルのなかでは、各々のコミュニティーのために特別曲を用意。日系には移民110周年、台湾系には今月中旬の旧正月、韓国系には今月9日から開幕される平昌冬季五輪を祝福した曲が準備されており、独特なものとなりそうだ。
 4日に開催される台湾系ブロッコには、日伯外交樹立120周年をテーマにカーニバルに出場したアギア・デ・オウロで、チームの顔ともいえるマドリンニャ・ダ・バテリア役を務めた小口未来さんも特別招待しているという。
 2日は、午後6時にガルボン・ブエノ街88番に集合。パレードは午後8時から9時半まで。3、4日は、午後1時集合、午後3時から4時半まで。集合場所では、パレード開始まで各民族系団体の催しが披露され、日系からは太鼓やコスプレ、韓国系からはテコンドーやK-POPが披露される。
 パレードの行程は、ガルボン・ブエノ、エストゥダンテス、コンセレーリョ・フルタードを通り、ジョアン・メンデス広場を折り返し地点として、グロリア、エストゥダンテスを通って、出発地点に戻る。
 案内のため来社した宮原ジオゴ・コーディネーター、同連盟のクラリシオ・ゴンサウベス会長、小口さんは「各々の民族系コミュニティーを顕彰した初めての企画。共に手を携えて、熱い3日間を楽しみましょう」と呼びかけた。
 なお、東洋街路上カーニバルのため特別Tシャツが2千枚作製されている。Tシャツを着て、参加を希望する場合は、1キロの保存食を持参すること。集められた保存食は、こどもの園など福祉3団体に寄付される予定だ。