3日午後11時40分頃、リオ市西部レアレンゴ区のアルベルト・シュヴァイツァー病院前で、別の医療機関で検査を受けて戻ってきた患者を乗せた救急車が襲われ、患者が射殺される事件が起きたと4、5日付現地紙、サイトが報じた。
事件が起きたのは同病院の門に程近いグアルーリョス街で、ホンダのシティに乗り、機関銃で武装した4人組が救急車を止め、運転手に降りるよう命じた。4人組はその後、後部扉を開け、看護婦に後ろを向くよう命じた上で、15発以上を発射。患者は即死した。
同病院の関係者によると、警察の監視下で入院中の犯罪者を連れ出すための院内侵入は頻繁に起きているが、患者を殺す例は稀だという。
殺された患者の名前はミカエル・バルボーザ・ダ・クルスで、検査後は別の病院で手術を受ける事になっていたという。
リオ市では、2日夜~3日夜に少なくとも8人が殺された。犠牲者最多は同市北部シャパダン複合スラムでの4人で、同市西部のシダーデ・デ・デウスやプラッサ・セッカ、バングー、同市南部のロッシーニャでも各1人が死亡した。
また、医療機関や医療関係者が巻き込まれる暴力事件も後を絶たない。昨年10月には、マレー複合スラムの救急医療機関(UPA)に乗り込んだ武装集団が、同UPA内で治療を受けていた仲間を救出する際、UPA内にいた医師を救急車に押し込み、一緒に連れ出すという事件も起きた。同医師は3時間半後、別の車で戻ってきたが、その間に、バイシャーダ・フルミネンセの診療所で連れ出された患者に治療を施している。
同市で発生する銃撃戦をリアルタイムで知らせるアプリケーションによると、3日朝7時15分~4日午後4時7分は銃撃戦が17回起きた。
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