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《ブラジル》クリスチアーネ氏に麻薬組織との関係説=労相就任はますます疑問に

 1月上旬から労働相就任が裁判所によって差し止められているクリスチアーネ・ブラジル下議(ブラジル労働党・PTB)に、麻薬密売組織に金銭の支払を行った疑惑が持たれている。3、4日付現地紙が報じている。この疑惑は、2日に連邦検察庁が最高裁に捜査開始許可を要請したことで明らかになった。
 それによると、クリスチアーネ氏は2010年、側近を通じて麻薬組織に金銭を支払っていた形跡があったという。その金はリオ市北部の貧民街のカヴァルカンチで選挙活動ができるよう、麻薬組織に伺いを立てる形で支払われたもので、告発者は「ゼジート」なる組織代表者の通称なども明らかにしているという。
 クリスチアーネ氏は当時、市議休職中で、エドゥアルド・パエス市長の市政の局長だった。同氏自身は同年の選挙には出馬していないが、義兄のマルクス・ヴィニシウス氏のリオ州議員選を支援していた。
 クリスチアーネ氏は1月4日に労相に指名されたが、労働手帳にサインもせず、男性に長時間労働を強いた疑惑で裁判所から有罪判決を受けていたことが明らかになったために就任を差し止められた。同件の審理は最高裁で止まっている。その後も、釈明会見をボートの上で上半身裸の男性たちと行うなどで物議を醸し続けているが、連邦政府、PTBともに同氏の就任に固執している。