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ブラジル株2・59%下げ=米国市場の急落が影響

サンパウロ市株式取引所(参考画像・Hugo Arce/Fotos Públicas)

サンパウロ市株式取引所(参考画像・Hugo Arce/Fotos Públicas)

 米国の代表的な株価指数である、ダウ平均株価は5日、前日比マイナス4・6%、2万4345ポイントと大幅な下げを記録し、世界の株式市場もその影響で軒並み値を下げたと、6日付ブラジル各紙が報じた。
 米国の株安を受け、5日のサンパウロ市株式市場指数(Ibovespa)も、前日比マイナス2・59%の8万1861ポイントで取引を終了した。ただし、ブラジル株は18年の年頭から、「ルーラ2審有罪効果」などもあって大幅に上昇しており、5日のマイナス分を差し引いても、今年の累積上昇率は7・15%を保っている。
 5日の為替相場は、商用ドルがレアルに対して1・02%上昇。この日のドルは世界の31主要通貨中、24通貨に対して値を上げた。
 投資顧問会社テンデンシアス社の主席エコノミスト、シルヴィオ・カンポス・ネット氏は「ここ数日間、世界中の株は急騰しており、いつ下がってもおかしくなかった。5日の米国株安とそれに伴う世界株安は決して驚きではない。ブラジル株も然り。昨日、ブラジル株が2・59%下げた事で、米国の影響はブラジルの株価に吸収されたと見るべき」とし、「今後の情勢は米国連邦準備制度理事会(FRB)が採る金融政策にかかっている。もしFRBが急速な利上げを行わない事を明確にしたら、ブラジル人投資家は落ち着いてもよい。FRBの動向に注意が必要」と語った。