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東西南北

 本日付本頁でも報じているブラジリアでの高架橋崩壊事故。ブラジリアの首都建設からは既に60年近い年月が流れているが、その間、大した補強が行われてこなかったということか。そうなると、今後もこうした事態が続きそうで怖い。2009年頃から調査機関が調査、補修、補強をと、政府に呼びかけてきたのに、それを全く放置して、2014年W杯開催時には、FIFAに「首都の交通システムは万全」と報告書を出していたという恐ろしい話も出ている。ただ、これを他山の石として、サンパウロ市でも同じように老朽化した高架橋の対策を講じて欲しいところだ。橋を渡ると石のブロックがガタガタ揺れ、下を見ると多くの車が行き来している…という光景は日常茶飯事。コンゴーニャス空港前の歩道橋なども、かねてから有名な危険スポットに指摘されている。大事故になる前に対策を願いたい。
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 6日未明、リオ市北部のアンシエッタ区で、3歳の少女が強盗に銃撃されて死亡する事件が起きた。エミリー・ソフィアちゃんと両親は、ガソリン・スタンドのランショネッテから出てきたところを襲われた。驚いた父親が車を急発進させたため、強盗が最低でも10発の銃撃を車に浴びせた。母親はかすり傷で済み、父親は腹部に受けた銃弾を手術で除去するだけで済んだが、エミリーちゃんは病院に辿り着く前に息絶えてしまった。犯人たちは現場の近くの名高いファヴェーラから来て、車を襲っていたという。
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 このところ連日、現地紙をにぎわせているルーラ元大統領だが、連邦第4地域裁が6日に裁判の議事録を公表した。異議申し立ての期限は今月20日だ。予定通りだと、この控訴審結審後、ルーラ氏は刑務所行きということになる。ルーラ氏側は元最高裁判事のセプルヴェダ・ペルテンスにも弁護を頼んで対策を練るというがどうなるか。