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《サンパウロ市》監視カメラ38個を撤去=カーニバルでの感電死受け

 サンパウロ市は7日、カーニバルの警備対策用に新たに設置した監視カメラのうち、38機を撤去すると発表した。これらのカメラが、4日に起きた、22歳男性が感電死した事件の原因となったカメラと同様の条件で設置されているためだ。8日付現地紙が報じている。
 サンパウロ市が下した判断は、4日にコンソラソン街でカーニバルのブロッコに参加していた大学生のルーカス・ラセルダ・ダ・シウヴァさんが、監視カメラが設置された金属の柱に触って感電死したのを受けたものだ。
 38機は、サンパウロ市の交通工学公社(CET)やエレトロパウロ、Ilumeといった公共機関が設けた柱につけられた違法なカメラだ。現地紙は7日、ルーカスさんが死亡した現場にあった監視カメラと良く似た方法で設置されたカメラが24機あることも報じていた。
 サンパウロ市は今年、110機のカメラ設置など、道のカーニバル用に2千万レアルを投入。管理責任者はドリーム・ファクトリーという企業で、カメラの設置はGWAシステムという下請け業者が担当した。だが、設置箇所や設置方法はCETなどの許可を得ておらず、市西部と南部の38機は設置条件に問題があると判断された。市役所には、ドリーム・ファクトリーがGWAと業務契約を結んでいたことさえ伝えられていなかったという。