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米国株4日で2度目の4%減も、ブラジル株式市場への影響は小さく

 【既報関連】米国ダウ平均株価指数が、5日に続いて8日も大きく下げた影響で、ブラジルを始め、世界の株式市場でも株価下落が起こったと、9日付現地各紙が報じた。
 8日のダウは、前日7日の終値の2万4893ポイントから4・1%(1033ポイント)も下げ、2万3860ポイントで引けた。
 8日のサンパウロ市株式市場指数(Ibovespa)は、前日比1・49%マイナスの8万1532ポイントで終了した。ブラジル株は昨年末から今年1月にかけて大きく上昇しているため、今年の累積上昇率は今でも6・72%を保っているが、史上最高値の8万5495ポイントを記録した2月1日と比べると、5営業日で4・6%下落したことになる。
 8日の為替相場は、商用ドルがレアルに対して0・12%上昇。ドルは世界の31主要通貨中、27種の通貨に対して値を上げた。
 8日は、各国の市場も、ロンドン(マイナス1・49%)、パリ(マイナス1・98%)、フランクフルト(マイナス2・62%)、マドリッド(マイナス2・21%)、リスボン(マイナス1・16%)と、それぞれ値を下げた。
 世界の主要株式市場は、8日までの直近5営業日中、4営業日で値を下げている。市場関係者たちはその主な理由を、世界的なほぼ全面高の状況から、利益確定の目的や、過熱に慎重になる余り、投資家が売りに走ったからとしている。
 エコノミストのアルヴァロ・バンデイラ氏は、「今の株価は乱高下しているが、各国、各企業の本質的なポテンシャルは変わっていない。世界的な経済の回復の流れは明らかだ」と語った。