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しまね国際センターが指導=JICA草の根技術協力で=カサパーバ市環境教育を推進

玉串、高塚、長、福原四氏

玉串、高塚、長、福原四氏

 JICA草の根技術協力事業の一環として、サンパウロ州カサパーバ市で実施されている環境教育推進事業のため、公益財団法人「しまね国際センター」の一行が来伯し、同市の市立小学校教員らに環境学習の指導案を提案するなどした。
 同センターはJICA草の根技術協力事業により、14年8月から17年2月まで市内のモデル校2校を対象に支援事業を実施した。
 昨年8月から始まった第2期同事業では、カサパーバ市の環境教育の実践力を高め、児童や市民の環境保全への理解や取り組みを向上させることを目標にしている。
 今回の訪問には玉串和代プロジェクトマネージャー補佐、高塚寛、長和博、佐藤仁志専門員、福原保事務局長、横田敦コーディネーターが参加。先月末から10日まで滞在し、同市教育局との協議や市立小学校教員を対象に研修を行った。
 研修は2日間に分けて行われた。約250人の地元教員を集め、環境教育の学習指導案や導入の仕方についての説明を行なった。
 長さんは環境教育の重要性を説明しながら「これから試験的に環境教育授業を取り入れて改善を重ね、来年2月をめどに全市立小学校で導入できれば」と語った。
 高塚さんは前期のモデル校の取り組みや授業改善のための取り組みなどを紹介した。そのほか、モデル校の教員が前期の経験を踏まえ環境教育の重要性、同事業の意義などを発表した。
 玉串さんによると、同市教育局は市内のモソタ環境センターを整備しているほか、市立学校生徒が野外授業で遠出する時に使うバス2台を購入するなど市も協力的だそう。
 次回の来伯は9月頃となり、ABJICA主催イベントで同事業を紹介する。