2月3日から始まったプレ・カーニバルから、9から13日までの本格的なカーニバル期間で、サンパウロ市で行われたパレードに参加した人々の数は900万人を超えたと、14日にサンパウロ市役所が発表した。
合わせて2千人を超える、打楽器隊、ダンサー、大掛かりな山車がひとまとまりになったものをエスコーラと呼ぶ。
合計20を超えるエスコーラが、市内北部のサンバパレード専用会場を行進したのは、9~11日の3日間(9、10日が1部リーグのスペシャルグループ、11日が2部リーグ)だけだが、路上を通行止めにして行われた、ブロッコと呼ばれる小規模なサンバ隊の行進は、3日から13日まで市内各所で見られた。
900万人という数字は、これらの全てのサンバパレードで実際に演奏、行進した人や、観衆全てを合計したものの概算だ。サンパウロ市は、ドローンを飛ばし、一定範囲の人体の熱を計測し、1平米当たり何人いるかを割り出して概算値を出した。
3、4日のプレ・カーニバルと、9~13日までの本格的なカーニバル期間中は、387ものブロッコが市内を練り歩いた。
今年のカーニバルシーズンの締めくくりとなる、17、18日の週末(ポス・カーニバル)にはさらに104ものブロッコが街に出る。
ブロッコの中には、クラウジア・レイテ、ダニエラ・メルクリといった大物ミュージシャンが出演する大規模なものもあり、最終週にも多くの人出が予想されている。
今年は、サンパウロ市内を南北に貫く交通の動脈、5月23日大通りを通行止めにして一大サンバ会場にするという試みも行われ、市の目論見通りに、同大通りは連日大盛況だった。
ただし、2週間に及ぶカーニバルでは課題も出た。その一つが人が道にあふれすぎて、救急車の通行に支障をきたしたことだ。サンパウロ市側も最終週には対応措置をとるとしている。(14日付G1サイトより、16日掲載)
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