19日に市制施行56年を迎えるオザスコ市。その祝賀行事として、市制記念日を跨いで3週間に及ぶ民族週間が予定されている。14日、オザスコ駅前広場からアントニオ・アグー大通りで、日本週間が催され、華々しく幕開けを飾った。
同市は、サンパウロ市の一区から独立し、1962年に誕生。人口およそ70万人を抱え、州内では6番目に人口の大きな都市だ。市内にはブラデスコ銀行が本拠を構え、州内ではサンパウロ市に次ぐ経済規模を誇るなど、〃労働の町〃としても知られる。
祝賀行事では、日、伊、葡の3ヵ国の民族系団体が、各1週間ずつイベントを開催する。
14日は、日本国旗掲揚、君が代斉唱により、式典が開催。オザスコ日伯文化体育協会の荒木進会長の挨拶の後、地元太鼓チーム轟太鼓の演奏、健康体操、盆踊り等が披露された。その他、駅前ショッピング内では、オザスコ日系社会の歴史を伝える写真展も展示されているという。
大瀧多喜夫渉外理事は「市制記念日では、週末3日間に日本食週間を開催するなど手伝ってきたことはあったが、今回のような大々的なものは初めて」という。「大通りには見物客で人だかりが出来ていたほど」といい、日本文化を発信するよい機会となったようだ。