再生可能なエネルギーへの関心が高まっている中、2017年の風力による発電量で、ブラジルはカナダを抜いて世界8位になった。ブラジルのランキングは今年も向上すると見られている。
ブラジルの昨年の風力による発電量は12・8ギガワットで、前年比2ギガワット増となった。
これによって、ブラジルの世界ランキングは、昨年までの9位から8位に、1ランク向上した。
風力発電量世界一は、中国の188ギガワットだ。この量は、ブラジル全体の発電所で生産される電力総量(風力以外の発電所のものも含む)を既に超えている。
風力発電量がブラジルを超える国々は、以下、米国、ドイツ、インド、スペイン、英国、フランスとなっている。フランスの発電量は13・76ギガワットだから、ブラジル国家電力庁(Aneel)が今年中に開設をと見込んでいる新しい発電所が予定通り稼動し、1・6ギガワット増産となり、中規模の発電所の発電量226メガワットも加算されれば、今年中にランニングが一つ上がる可能性もある。
だが、英国は18・9ギガワット、スペインは23・2ギガワットだから、これらの国を超えるのは容易ではない。
ブラジルは、北東部を中心に良い風に恵まれており、外国人投資家の関心を集めている。ブラジル国内の発電量上位10の発電所は皆、北東部に位置している。2017年の場合、北東部の風力発電量は、全国の風力発電量の60・8~64・6%を占めていた。
ブラジル北東部の風は強くて安定しており、多くの場合は同じ方向に向かって吹くという特徴がある。特に、海上設置された風力発電施設は発電能力が高いという。(19日付G1サイトより)