ホーム | ブラジル国内ニュース | 《ブラジル》2017年GDP=FGVの算出値は前年比で+1%=農業部門が牽引し、3年ぶりの成長

《ブラジル》2017年GDP=FGVの算出値は前年比で+1%=農業部門が牽引し、3年ぶりの成長

ブラジル経済の中心地の一つ、パラナグア港(Ivan Bueno/APPA)

ブラジル経済の中心地の一つ、パラナグア港(Ivan Bueno/APPA)

 ジェトゥーリオ・ヴァルガス財団(FGV)が21日、2017年の国内総生産(GDP)は前年(16年)比1%増加し、6兆5100万レアルに達したと発表した。同日付現地サイトが報じている。
 GDPは3月1日にブラジル地理統計院(IBGE)が発表する数値が公式で、FGVのデータは公式ではない。
 FGVによると、ブラジルは2015、16と2年連続のマイナス成長だったが、17年は3年ぶりのプラス成長となった。農業は12・8%成長し、工業は0・1%、サービスは0・3%の成長だった。工業をさらに細かく業種別に見ると、鉱物採掘部門の4・5%増が目立つが、建設部門は工業界で唯一落ち込み、5%減だった。
 サービス部門の内、最大の成長率を記録したのは商業の1・8%だった。運輸は1・1%、不動産は1%、その他のサービス部門も0・7%増加した。しかし、情報サービス部門は1・7%減、金融仲介部門は1・6%減、公共行政が0・6%減だった。
 需要の観点からみると、昨年比1・1%上昇した家計消費と、6%増を記録した輸出が、ブラジル経済の成長を担い、GDP成長となって現れた。投資は1・9%減少し、政府の公共支出も0・5%減少した。輸入は4・9%増加した。
 昨年第4四半期のGDPは前年同期比2・3%増だった。分野別では農業が5・1%、工業が3・1%、サービスが1・9%、それぞれ前年同期比で増加した。需要の観点では、家計消費が3%、投資が3・5%、輸出が12・4%増加したが、政府の公共支出は横ばいだった。