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平昌五輪=イザドラ・ウィリアムズ=ブラジル人として初の女子フィギュア、フリーに進出

イザドラ・ウィリアムズ(Abelardo Mendes Jr./Min Esportes)

イザドラ・ウィリアムズ(Abelardo Mendes Jr./Min Esportes)

 韓国の平昌で開かれている冬季五輪の女子フィギュアスケートで、ブラジルのイザドラ・ウィリアムズ(22)が、現地時間21日に行われたショートプログラム(SP)で55・74ポイントの自己最高点を獲得、出場30人中17位で、現地時間23日に行われるフリープログラム(FP)に進出した。
 女子フィギュアスケートはSPとFPの2日に分けて行われ、合計得点で順位を競う。FPの滑走に進めるのは初日のSPの上位者24人までだ。
 国土のほとんどが熱帯地帯に属し、冬季スポーツの伝統のないブラジルにとって初の、五輪女子フィギュアスケートFP進出は、ブラジル国内で大きな反響を呼んでいる。
 イザドラは前回のソチ五輪にも出場したが、その時のSPは40・37点の最下位に終わり、FP進出を逃していた。
 「不本意な結果に終わったソチ五輪の借りを返す事は私のスケート人生における贖罪。絶対にFPには進まなければならないと、とても大きな重圧を感じていたけれど、それももう終わり。今はプレッシャーから開放された気分」とイザドラは振り返った。
 ブラジル人の母と米国人の父を持ち、米国ジョージア州に生まれたイザドラは、5歳でスケートを始めた。
 13歳の時に自身の練習と、演技の姿を撮ったビデオを、ブラジル氷上スポーツ連盟(CBDG)に送ると、ブラジル代表として認められた。その後、ジュニア部門からシニア部門へと活躍を続け、ブラジルフィギュアスケートの代表者役を務め、2013年にカナダのロンドンで行われた世界選手権では25位とブラジル人としての最高位を記録した。
 2017年に両親と住むバージニア州から離れてニュージャージー州に移り、イゴール・ルカニンとクリステン・フレーザーに師事したことで、イザドラの成長は促進されたとブラジル紙は分析している。
 イザドラは、FPの演技を前にして、「他の選手がどんな演技をするか、私はコントロールできない。でも私は私の演技をコントロールできる。FPでは全てのジャンプをノーミスで決めて、力強く、優雅にセクシーに滑りたい」と語った。(22日付ブラジル各紙より)