農牧供給省が20日、イースター(復活祭)前の聖週間を前に、国産ならびに輸入物の魚の監査を行った。
ブラジルでは、聖週間は肉類を断ち、魚類を食べるという人が多い。そのために、この時期は、スーパーなどで売られている魚について、包装に書かれている通りの品質や量が守られているか、商品価格が適切かなどを調べるための監査が行われる。
今年の監査では、連邦直轄区、アラゴアス州、セアラー州、マット・グロッソ州、ミナス・ジェライス州、パラー州、パラナ州、ペルナンブコ州、リオ州、リオ・グランデ・ド・ノルテ州、サンタカタリーナ州、サンパウロ州、トカンチンス州でサンプルの採取が行われた。
2015年の場合、監査したサンプルの23%は、包装に別の商品名が書かれていたり、量と表示が違っていたりしたが、2016年は15%に減少。2017年は国産品の96%、輸入品は100%が本物だったという。
不正が行われる事が多いのは、値段が比較的高い、ヒラメやカレイ、スルビム、黄色いペスカーダだ。鰯の場合も、比較的金額が高い種類と銘打ちながら、廉価な種類の鰯だった例があるという。
農牧供給省による監査は、冷凍された魚を包装する前に採取して行われる。生の魚の監査は、各州の保健局の管轄だ。
農牧供給省の担当者によると、商品と包装の内容が一致している事は、アレルギー反応などの健康上の問題を避けるためにも不可欠だ。また、価格が適切か、冷凍する過程で魚が持っていた水分が過度に失われたりしていないかなどもチェックされる。
係官が採取したサンプルはゴイアニアの検査所で解析される。解析結果は3月30日に発表される見込みだ。
監査によって不正が行われていた事が判明した企業は、懲罰の対象となる。農牧供給省のブラックリストには、何らかの形で不正を働いていたとして、46社の名前が掲載されているという。(20日付アジェンシア・ブラジルより)