有価証券取引委員会(CVM)が20日に正式承認した石油公社ペトロブラス(PB)社の社内規範によると、同社職員が政治家と会う時は、必ず2人以上でなくてはいけなくなったと、22日付現地各紙が報じた。
政治家とは、大統領、閣僚、上下両院の連邦議員、州知事、自治体議員、市長などを指す。
これはラヴァ・ジャット(LJ)作戦など、多くの汚職摘発捜査で明らかになった、PB社職員が関与していた汚職の再発を防止するために同社がとった自浄的措置。政治家との会合は全て文書化することも義務付けられた。
PB社は、公的機関代表者との関わりにおいて守るべき七つの行動指針も示した。その内の四つは監査機関の職員を尊重する事について、三つは政治家との付き合い方について定めたものだ。
新たな規範の内容は、PB社の財政再建と汚職にまみれたイメージ払拭を託されたペドロ・パレンチ総裁の就任から1年もたたない間にまとめあげられた。
新規範には、この他にも「職員は外部からの捜査の手が入った際、社の記録、情報、文書を隠すなかれ、改ざんするなかれ、破棄するなかれ」と書かれており、「職員が会社の機器を使用する際は、プライバシーはないと思うように」と念を押している。