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援協定例役員会=さくらホーム、日本庭園造園を承認=スザノで来月ダリア祭も

定例役員会の様子

定例役員会の様子

 サンパウロ日伯援護協会(与儀昭雄会長)は、『2月度定例役員会』を22日午前11時半から、援協本部ビルで開催した。
 冒頭、日本移民110周年記念祭典委員会の菊地義治実行委員長が、資金調達を目的としたリッファ販売にあたり、その約1割の販売協力をした援協に謝意を述べた。「援協のリッファに、移民110周年の第二弾リッファも控えるが、互いに協力して日系社会の繁栄を作ろう」と協力を呼びかけた。
 また、本紙20日付で掲載されたコラム樹海『援護協会は移民の最期を看取る事業を』を取上げ、「お年寄りや困った人を支援するのが援協の原点」と語り、「余裕もでき、日系社会に恩返しする時期に来ているのでは。皆と協議しながら、社会に貢献して欲しい」と働きかけた。
 それを受けて、与儀会長は「いつまでも援協を存続させる方向で考える必要がある」として、日伯友好病院の拡張や設備近代化の重要性を示した一方、「沢山の人を助けたいという気持ちは皆同じ。よい方法を考えていきたい」と語った。
 その後、各委員会や各施設から報告を実施。
 カンポスさくらホームの辻雄三運営委員長は、今年で50年を迎える桜祭を機に、同施設内に日本庭園の造園計画を発表。これは観光地としての立地を活かし、桜祭だけでなく、年間を通じて、観光収入を得ることを目的としたもの。
 辻運営委員長は「現在は赤字だが、将来的にはホームの独立経営を目指したい」と語り、役員会は予算約38万レアルを承認。同市からは桜祭を無形文化遺産に登録したいとの打診もあり、「実現すれば名誉なこと。宣伝にも資するのでは」と見通した。
 イペランジアホームの中田和夫運営委員長は、来月4、11の両日に開催されるダリア祭準備に向けた現況について紹介。ダリア栽培専門家の五十嵐正孝氏の指導によって、「既に見に来てもらえる状態。5万輪の花が見頃を迎える」と参加を呼びかけた。
 日伯友好病院を除く、1月度の決算は、約98万レの赤字を計上。病院を含む全体では、約721万レの黒字となった。