日伯協会(三野哲治理事長、兵庫県神戸市)が会報『ブラジル』978号を1月に発行した。日本側の「日本人ブラジル移住110周年記念式典」が、4月28日(笠戸丸が出港した日)に神戸市で行なわれる予定だという。これを記念して、パラナ州ロンドリーナ市の日本移民カメラマン・大原治雄の写真展が、2月17日から5月6日まで「海外移住と文化の交流センター」で開催中。40点が展示され、閲覧無料。大原さんも渡伯前に泊まったであろう旧移民収容所での〃里帰り〃写真展となる。「私の最後の一冊」欄では、京都外国語大学教授の田所清克さんが石川達三著『蒼氓』を《この作品との出会いがなければおそらく、ブラジル研究者にはならなかったであろう》と紹介。やはり、スゴイ一冊のようだ。