2月初旬に米国の株安の影響を受けて、一時大きく下げていたサンパウロ株式市場指数(Ibovespa)だったが、カーニバル明けの14日からは7営業日連続で前日比上昇を記録。22日の終値は8万6686・45ポイントで、米国株安の影響を受ける前の水準に戻したばかりか、さらに上昇して史上最高値を更新した。
昨年末から上昇の一途をたどっていたIbovespaは、2月1日に8万5495・24ポイントの終値を付け、史上最高値を記録したが、その直後に発生した米国株安の影響で、9日には8万898・70ポイントと、5%以上のダウンを記録した。
しかし、カーニバルが開けてからは、16日にブラジル連邦政府によるリオ州治安部門直接統治令が発令され、19日には、直接統治令発令中は憲法改正が出来ない事から、正式に社会保障制度改革を断念など、市場に冷や水を浴びせかねない事態が続けて発生したにも関わらず、株価はその影響を全く受けずに上昇を続けた。
ブラジル国外に目を転じると、米国の中央銀行である連邦準備制度(Fed)が、米国内のインフレ抑制のため、今後段階的に政策金利を引き上げるとの方針を示しており、ブラジルの株式市場に流れている国際投資家の資金の米国還流(ブラジルの株と通貨安)を起こしやすい状況でもあるが、ブラジル株は相変わらず上昇している。
なお、23日付Valor紙サイトによれば、同日のIbovespaは、午後6時12分に、8万7340ポイントの最高値を記録。同19分付のInfoMoneyなどによると、終値はやや下がったが、それでも前日比0・70%高の8万7293ポイントで、8営業日連続の前日比上昇となっている。(22日付G1サイト、23日付InfoMoneyなどより)