ブラジル国税庁は26日、今年1月の連邦税の税収が、2014年以来最高の1556億レアルだったと発表した。27日付現地各紙が報じた。
これは、インフレ調整後で昨年1月比10・12%の伸びだ。
連邦税に占める割合が大きい、社会統合基金と社会保険融資納付金(PIS/Cofins)は282億レアルで、昨年比12・77%増だった。
国税庁の税金・税関研究センター所長のクラウデミール・マラキアス氏は、「PIS/Cofinsの税収は消費活動に直結している。国民の消費活動が活発になると、税収も上がる」と語った。昨年行われた、燃料にかかるPIS/Cofinsの税率アップも税収増に貢献した。
今週、地理統計院(IBGE)が発表する、17年の国内総生産(GDP)成長率はプラス1%となる事が濃厚で、景気や雇用の回復、購買力の向上を実感している国民も増えてきた。今年のGDPは3%成長との予測も出ており、それが税収にも現れている。
輸入品にかかる税金も大きく上昇した。これは産業界が生産活動のための資材や機械などの輸入を増やしている証拠だ。また、社会保障費の収入も昨年同月比で5・58%上昇した。
1月は80億レアルの臨時収入もあった。それは滞納税回収計画(Refis)による各企業からの支払いだ。この金額の半分は、利子の9割と罰金の7割免除という特権を利用し、延滞税を一括払いしたものだ。