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《ブラジル》パラナ州=カルリ被告に9年超の実刑判決=飲酒運転で2人殺害の元州議

 2009年5月に飲酒運転で青年2人を死亡させた元パラナ州議員、フェルナンド・リバス・カルリ・フィーリョ被告に対し、2月28日、9年4カ月の実刑判決が下された。1日付現地紙が報じている。
 カルリ被告は2009年5月、友人と夕食をとり、ワインやビールなどを飲んだ後に、泥酔したまま車を運転。時速170~190キロ、しかも携帯電話で会話をしながら走った結果、道路の高低差のせいで車が宙を飛び、前を走っていた車の上部を削り取った上、はるか前方に着地、横転という事故を起こした。この事故で、前方を走っていた車に乗っていた、ジウマール・ラファエル・ヤレドさん(26)とカルロス・ムリーロ・デ・アウメイダさん(20)の2人は即死した。
 当時はまだ20代で、父親がパラナ州グアラプアーヴァ市の市長という、若い2世議員だったカルリ被告は、その後も自分の非を認めようとせず、自己弁護に走ったため、社会的に大きな批判を浴びていた。
 カルリ被告は公判で、飲酒運転だったことを認め、犠牲者2人の母親に謝罪したが、殺意は一切なかったと主張。最終的に、昼間外出不適用の9年4カ月の実刑判決となった。
 ヤレドさんの母でパラナ州選出下院議員でもあるクリスチアーネさんは、カルリ被告の実刑年数の増加を求める控訴は行わないという。