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サンパウロ州=ヴィラコッポス空港で強盗事件=わずか6分で500万ドル奪う

 サンパウロ州内陸部のカンピーナス市ヴィラコッポス空港で4日夜、映画もどきの強盗事件が発生し、500万ドルが奪われた。
 犯行発生は午後9時半過ぎで、滑走路の警備を行う会社の軽トラックを模した軽トラックが18番ゲートから空港敷地内に侵入し、滑走路の脇と端を沿うように走る道路を経て、貨物機用ターミナルに到着した。この間に出会った警備会社の車に乗っていた警備員2人は、簡単に強盗団に制圧されてしまった。
 ターミナルに着いた強盗達は、スイスのチューリッヒに向かうため、貨物を搭載中のルフトハンザ機の脇に乗り付けた。
 車には機関銃で武装した5人組が乗っており、貨物を取り扱っていた会社の従業員らをバンの中に押し込んだ上で、現金輸送車で運ばれる予定だった現金入りのトランクを奪うと、同じルートで16番ゲートまで戻って、そのまま逃走したという。犯行に要した時間はわずか6分で、奪われた金が500万ドルに及ぶ事は、5日の午後、公表された。
 ヴィラコッポス空港はサンパウロ州第2の都市であるカンピーナス市内にあり、内陸部の工業地帯に近い事もあって、近年の貨物取扱量はうなぎのぼりに増えている。2017年の貨物取扱量は前年比20%増で、16万4400トンが19万8800トンに増えたといい、貨物取扱量はブラジル一だ。しかも、携帯電話やタブレット、大型テレビなどの高額商品の輸出入も頻繁に行われている。
 ただ、繁栄の陰では、積荷強盗などの増加という問題も抱えている。
 今回狙われたルフトハンザ機は、サンパウロ大都市圏のグアルーリョス国際空港を出立後、ヴィラコッポス空港に立ち寄り、更に積荷を積み込んだ後に、セネガルを経てチューリッヒに向かう事になっていた。(5日付G1サイト、アジェンシア・ブラジルなどより)