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《ブラジル》10月総選挙=指紋登録者、半数超える=期待される詐偽投票の減少

 今年はブラジル総選挙の年で、10月7日に、大統領選と上下両院議員選、州知事選、州議会議員選が行われる。投票時の本人確認のため、指紋による生体認証登録を行った有権者が全体の53・32%に達したと6日付現地紙が報じた。
 連邦選挙高等裁(TSE)が発表した最新データによれば、有権者数は1億4701万504人で、指紋登録を行ったのは7840万人ほどだ。連邦直轄区と九つの州では、登録率が9割を超えている。
 サンパウロ州、ミナス州、リオ州は有権者が多いため、TSEも指紋登録の呼びかけを後回しにしてきた。指紋登録は全土で義務化された訳ではない。サンパウロ州で義務づけられているのは84の市だけだ。
 TSEは毎年、登記所の死亡者データと有権者登録台帳を照合し、死亡者を有権者リストから除外する作業を行っている。全ての有権者が指紋登録をしていれば、確認作業にミスはなくなり、死亡者の分を投票する事は出来なくなる。
 指紋登録は2022年に全国100%の登録を目指しているもので、今年の総選挙のための指紋登録は、手続き上一旦5月9日で中断する。
 サンパウロ州では、84市で指紋登録が義務付けられている。グアルーリョス、ソロカバ、アラソイアーバ・ダ・セーラ、サルト・デ・ピラポーラ、ボツカツ、イタチンガ、パルジーニョ、ヴァルゼア・パウリスタ、ヴォトランチンの9市は3月23日、残り75市は3月27日が期限だ。
 指紋登録は義務である市と義務でない市があるし、市によって登録期限が異なる。また、指紋登録とは別に、有権者再登録に注意する必要がある。有権者再登録の期日は5月9日で、怠ると今年の選挙で投票できなくなる。