ブラジル大分県人会(玉田四條イウダ会長)は、2018年度定期総会と新年会を先月25日午前10時から、県連会議室で開催し、会員や家族約90人が出席した。
先没者の霊に1分間の黙祷の後、玉田会長は挨拶で「今年は留学生事業50周年、研修員制度40周年、そのOBの数は200人近くに達した。現在、この事業は停滞しているが復帰、継続、OBの招集に向け頑張りたい」と話した。
同県人会は創立65周年記念式典を9月29日に開催予定で、母県からは知事をはじめとして慶祝団が出席する。玉田会長は「この式典にはこれまで留学、研修などで母県にお世話になった多くの人たちに参加を呼びかけるとともに、多くの会員の協力をお願いしたい」と述べた。
総会では日伯両語の書記指名、2017年度の事業経過報告、会計報告が行なわれた。報告に対する監査役の意見書発表があり、それぞれ拍手で承認された。続く役員改選では一部の補充があったものの、玉田会長の続投が決定した。
2018年度の会費は、据え置かれることとなった。新しい会員加入の呼びかけに力を入れ収入を増やすことを目指す。また、事業計画として9月の式典に向け会を盛り上げていくと共に、会員間の連絡を密にすることが決定された。
式典の予算は近日中に案を作成し、3月に伊東信比古副会長が訪日する際に県知事、県議会に式典招待状とともに提出することとなった。
総会には、今月21日に連邦下院議員に再就任した安部順二氏とその息子でモジ・ダス・クルーゼス副市長の安部ジュリアーノ氏が出席。安部議員は支持者の支援に対する謝意を述べ、「任期は短いが、本年は日系人にとってはブラジル日本人移民110周年と言う大きなイベントがある。最大の協力をしたい」と話した。
新年会では牧半治(まきはんじ)副会長の音頭で乾杯を行い、高齢者から先に食事の列にならび、会員から持ち寄られた商品などが、会員に配られ楽しいひと時を過ごした。
また、総会の行われた県連の廊下には、日本スポーツ芸術協会が贈呈し、昨年度、希望団体に配布されたお雛さまが雛壇に飾られ、皆の目を引いた。