日本からブラジルに対する直接投資を時系列で見ると、キリンHDがスキンカリオール社を買収した11年に投資額が約75億ドルと突出。14年には約37億ドルと高水準にあったが、15年に約28億、16年に約14億、17年には約5億まで大幅に落ち込んだ。一方、不況下でありながら国外からの直接投資の水準は安定的に推移している。シンポジウムでは、発表とともに帰国挨拶をする部会長の姿が目立った。その殆んどが駐在期間が3年ほど。日本から投資を呼び込むには、本社のブラジルへの踏み込み方を変えることも必要か。不況時に苦渋を味わってブラジルを良く知っている駐在員だからこそ、回復時にも居てもらって頑張ることを期待するのは、ちょっと気の毒?