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《ブラジル》2月のインフレ率は0・32%=月別では18年ぶりの低数値

 地理統計院(IBGE)は9日、今年2月の広範囲消費者物価指数(IPCA・インフレ率)が0・32%だったと発表した。これは、2月の数値としては0・13%を記録した、2000年に次ぐ低い値だった。
 0・32%は、今年1月の0・29%よりは高いものの、17年2月の0・33%より低い。
 今年に入ってからの累積インフレ率は0・61%と、1994年のレアルプラン導入以来、年の最初の2カ月としては最低の数値だ。
 今年2月までの直近12カ月の累積インフレ率は2・84%で、1999年の2・24%に次ぐ2番目の低さだった。
 2月は、主に3・89%のインフレを記録した教育部門の影響を受けた。毎年2月に新学期が始まるタイミングで、教育部門のインフレは発生する。教育部門の中でも特に、私立校の月謝が5・23%値上がりしたのが響いた。
 2月のインフレには、交通部門が0・74%上昇したのも影響した。交通部門の中では都市バス運賃が1・9%、ガソリン価格が0・85%上昇したのが目立つ。
 また、食料、飲料品は逆に0・33%の価格下降(デフレーション)が発生した。これが、2月のインフレ率が2000年以来最低だった最大の要因となった。
 IBGEによると、ブラジル人の食卓に欠かせない、食肉のマイナス1・09%や、果実のマイナス1・13%などもデフレ要因となった。
 2月の他部門の結果は以下の通り。健康、パーソナルケア0・38%、居住費0・22%、個人経費0・17%、通信費0・05%、家庭用品0・03%、衣料品マイナス0・38%。(9日付アジェンシア・ブラジルより)