在聖総領事館(野口泰総領事)の邦人保護班の大湊弘治領事(43、新潟県)の離任に伴ない、その後任に査証班の渡邉貴大(26、千葉県)三等理事官、その後任に山口飛鳥さん(26、茨城県)が各々着任した。3氏は離着任の挨拶のため、2日に本紙を訪れた。
大湊領事は16年3月に着任。最も神経を擦り減らしたのが、昨年初にかけて相次いだ強盗事件。1月下旬には、駐在員男性の殺害事件まで発生。被害者情報の収集や、未然防止の為の注意喚起の強化に尽力した。
日常業務においては、永住貧困者に対する支援が中心となった。「支援が必要な独り身の人が増える一方で、支援枠組みがなく援協に頼らざるを得ないのが実情」と今後の課題を語った。
最後に「短い間でしたが、温かい人に囲まれて仕事が出来て幸せだった。もしまた赴任する機会があれば、皆様のお力添えができれば」と日系社会に感謝を滲ませた。
新任の渡邉さんは「きちんと引継ぎ、一件一件を丁寧に対応していきたい。微力ながら日系社会に少しでも貢献できるよう務めていきたい」と抱負を語り、山口さんも「皆様の笑顔が優しいうちに仕事を覚えたい」と意気込んだ。