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ネイマールがホーキング博士追悼で物議=車椅子姿の博士を真似て

 右足の第5中足骨骨折のため、現在はブラジルで静養中のネイマールが、ネット上でひと騒動起こしてしまった。
 14日、ネイマールは自身のインスタグラム上で、イギリスの世界的な宇宙物理学者、スティーヴン・ホーキング博士の死に対して、博士の発した有名な「自分の迎えている境遇の中から最良の部分を見つけて、ポジティヴな姿勢をとらなくてはならない」という言葉を添えて、追悼のメッセージを送った。
 そこまでは良かったのだが、そのやり方に、彼のフォロワーらが強い違和感を感じ、批判の対象にさえなった。
 その理由は、ネイマールが特注の車椅子に乗った写真と共にそれを送ってしまったからだ。特注の車椅子と言えば、若かりし頃から50年近く筋萎縮性側索硬化症(ALS)を煩い続けたホーキング博士の、誰もが思い浮かべるイメージだったからだ。
 「リハビリ費用も十分すぎるくらいにもらっているくせに」「ただ骨折しただけで、博士のあの病気と自分を比べるとは何事だ」という投稿を初め、身体障害者への配慮に欠けたネイマールの投稿は手厳しく批判された。
 しかし、ネイマールは批判よりも460万人以上からの「いいね」の方を選んだか、翌日もその投稿を取り下げる様子はなかった。
 ネイマールは2011年、日本で行われたクラブ・ワールドカップの際、日本のサッカー・ファンに向けて、目を横に吊るしぐさを行い、問題になっていた。
 両方の件について言えることは、ネイマール自身が親しみと良心を感じてやったことが、一般常識に欠けているために逆にとらえられてしまったことだ。(14日付フォーリャ紙サイトなどより)