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サンパウロ市議会前の抗議活動で混乱=女子教員は流血の事態に

 14日、サンパウロ市議会前で市の社会福祉改革に対する抗議活動が起こり、活動に参加した女性が骨折し、流血するなどの騒ぎとなった。15日付現地紙が報じている。
 サンパウロ市議会の憲政委員会(CCJ)ではこの日、ジョアン・ドリア市長が提案した、市公務員の社会福祉費負担率引き上げなどを含んだ法案審議が行われ、これを覗こうとした公務員約1500人が議会を取り囲んだ。
 抗議者たちが、市議たちに物を投げつけたり、市議会のドアを蹴破って中に入ろうとしたりしたため、軍警や市の警備隊はマスタードガスを撒いて退散させるなどの行為に出た。
 だが、警備隊の防衛行為に行き過ぎが見られ、教員のルシアナ・シャヴィエルさん(42)が警備員に殴られ、鼻を骨折して大量の血を流したため、消防隊員に保護される事態が発生。この模様はマスコミによって報じられ、社会的に問題となった。同日の抗議活動では3人が負傷した。
 この日、CCJはこの法案を可決した。抗議行動参加者は市議会前で泊まり込みを行っていた市立校教師が中心だった。教師たちは8日からストに入っており、この日は既に93%の学校でストの影響が出ていた。