ブラジル中銀が19日に発表した1月の経済活動指数(IBC―br)は、昨年12月比で0・56%減(季節偏差調整済み)だったが、1年前の17年1月との比較では2・97%増だった。
昨年2月から今年1月までの12カ月間の累積は、1・2%増だった。
IBC―brはブラジル経済の動向を先読みするためのもので、中銀がインフレや景気の動きを見極め、政策金利(Selic)を決定する際の重要な判断材料とする。
IBC―brは、工業、商業・サービス、農牧畜業の3分野の情報と税金のデータだけを使って算出される。その後に出るGDPとはデータの数が違うため、数値に差が出る事もあるが、GDPの先行指数的な性格も持っている。
今月はじめには、ブラジル地理統計院(IBGE)が昨年12月のGDPを発表しており、昨年全体のGDPは16年比1%増と算出された。GDPが前年比でプラス成長を記録したのは3年ぶりだ。
ブラジル経済は回復の道を進んでいるといわれ、今年のGDPも3%近く成長すると予想されているが、1月のIBC―brはマイナスだったことから、1月のGDPもマイナス成長でスタートする可能性が出てきた。(19日付アジェンシア・ブラジルより)
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