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ケイティ・ペリーがマリエーレさんの遺族をステージに 事件4日後に行われたリオ公演で

 アメリカの人気女性歌手ケイティ・ペリーが18日、リオで行われたコンサートで、14日に殺害され、国内外で強い反響を呼んでいるリオ市議のマリエーレ・フランコさんの遺族をステージにあげ、大きな話題を呼んだ。
 ケイティのコンサートはリオのプラッサ・デ・アポテオーゼで行われ、15曲目に歌ったバラード「アンコンディショナリー」で思わぬサプライズが待っていた。
 「無償の愛」をテーマにしたこの曲の後半で、ステージ背後の円形の大型モニターに映し出されたのは、14日の衝撃の殺害事件後、ブラジル中の話題を独占しているマリエーレさんの遺影だった。
 これだけでも観衆は大歓声で盛り上がったが、次の瞬間、ケイティはステージにマリエーレさんの妹のアニエーレさんと娘のルヤラさんの2人を上げると、会場は興奮の坩堝となった。
 ケイティは2人の肩に手をかけ、「私たちがあなたたちのそばについているわ。しっかりしてね」と励まし、「愛してるわ。悲しみで心も砕けたの」と同情を示した。
 さらにケイティが、アニエーレさんにマイクを向け、「お姉さんのために何か一言」とマイクを向けると、アニエーレさんは「本当にありがとう」と英語で返した後、ポルトガル語で観衆に感謝の言葉を述べた。さらに、マリエーレさん殺害後、全国的なキャッチフレーズとなっている「マリエーレ、プレゼンテ(マリエーレはここにいる)」コールを呼びかけ、観衆がこの言葉を何度も繰り返した。
 次にケイティは、まだ10代でかなり緊張気味のルヤラさんに対し、「お母さんはずっとあなたを愛し、ずっとあなたを見守っているわ。あなたはとても美しい。あなたは光をまぶしく照らし続ける存在になれるわ」といい、泣き続けるルヤラさんを強く抱きしめた。
 ケイティ・ペリーといえば、アメリカの芸能界でも政治意識がきわめて強い人物として有名で、2016年の大統領選では、ヒラリー・クリントン氏を熱烈に支持したことでも知られている。人権運動の闘士だったマリエーレ氏の死に心を突き動かされる何かがあったのだろう。(19日付G1サイトより)