サンパウロ市では19日より、市内すべての保健所(UBS)で黄熱病の予防接種を受けることが可能になった。19日付G1サイトが報じている。
サンパウロ州の黄熱病予防接種キャンペーンは16日で終わったが、サンパウロ市では1月25日~3月16日の第2次キャンペーンが感染危険地域だけを対象としていた上、接種を受けた人は、目標の390万人の61・5%のみの240万人だけだった。
この結果に対し、サンパウロ州保健局長のダヴィド・ウイップ氏は、「非常に残念な低い率だ」と不満を口にしている。
サンパウロ市では既に8人の黄熱病患者が確認され、4人が死亡している。これらはいずれも「野生型(シルヴェストレ)」と呼ばれ、森林地帯に行った人または森林地帯の近くで働いている人たちが黄熱病ウイルスに感染したヤブカに刺されて感染した例で、ネッタイシマカが媒介する都会型(ウルバーノ)ではない。
サンパウロ市では全人口の95%が予防接種を受けることを目標としており、19日からの第3次キャンペーン(5月30日まで実施)では、580万人が予防接種を受けることを期待している。
なお、19日からの接種には、顔写真入の身分証明書と統一医療保健システム(SUS)のカードがあれば良い。SUSカードはその場でも作ってもらえる。なお、過去の予防接種歴を示すカードを持っている人は、それも持参すると良い。
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