サンパウロ市は21日、公共照明局のデニーゼ・アブレウ局長を解任することを発表した。これは、サンパウロ市の公私共同投資プロジェクト(PPP)で落札した企業FMロドリゲスの理事たちとの会話の録音がテレビやラジオを通じて暴露されたことに端を発している。デニーゼ氏はこの録音の中で、入札の対抗馬だったコンソーシオ「オ・ウォークス」を敵と呼び、FMロドリゲスを「私たち」と呼んで不正入札が行われたことをうかがわせただけでなく、賄賂の交渉らしきことをほのめかした。また、他の市局員がエレトロパウロ社から収賄をした疑惑まで暴露した。デニーゼ氏本人のクビだけではすまなくなりそうな問題だ。
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20日、サンパウロ市東部グアイアナゼスの保育園で、生後7カ月の赤ちゃんを置き去りにしたままで職員が帰宅する事態が起きた。この日は大雨が降ったため、赤ちゃんを迎えに行く父親の到着が通常より遅れたが、そのことは事前に母親から保育園に連絡済みだった。にも関わらず、父親が到着した時には教職員の姿はなく、電気は消え、カギもかけられていた。仕方なく父親は隣家の屋根に上り、窓を破って赤ちゃんを取り出した。保育園の信用はがた落ちだ。
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21日のサッカーのサンパウロ州選手権準々決勝、グループ予選から好調のパルメイラスはノヴォリゾンチーノを5―0で撃沈し、余裕でベスト4に進出。それとは対照的に、サントスはボタフォゴSP相手に2戦連続で無得点引き分けに終わるというピリッとしない内容だったが、PK戦でなんとか振り切り、4強入りを決めた。