1960年3月13日サントス港着、ブラジル丸の『第7回同船者親睦会』がリベルダーデ区の福島県人会館で開催され、20人が参加し親睦を深めた。
サンパウロ州各地のほかパラナ州、ミナス・ジェライス州などからも集まった。参加者の平均年齢は78.5歳だった。なかには800キロ近く運転してきた参加者も。
参加者は「農業移民として渡伯し孫の世代を迎えて青年老人となったが、ブラジル社会に大きく貢献している印象を受けた」と報告。全員が健康で明るい幸せな家庭を持てたと話していた。
なかには今年の日本移民110周年記念に鳥居を寄贈する「つわもの」も。余興では残り少ない人生の大きな夢と希望の抱負についてのおしゃべり大会、くじびき大会、じゃんけんぽん大会してあそぶなど楽しい一日を過ごした。
参加者は「来年も3月13日に元気で再会しましょう」と約束して帰路に着いた。参加した松田典仁さん(80、群馬)は「再来年はサントス港に着いてから60年を迎える。そこまで続けたい」と語り、来年の開催を約束した。