今日28日、大統領選に向け、南部巡りをしているルーラ元大統領が、パラナ州クリチーバに到着する。その機を狙い、保守系政治団体のブラジル自由運動(MBL)と極右大統領候補のジャイール・ボルソナロ氏支持者がデモを行う可能性が強いと、27日付現地紙が報じている。
連邦第4地域裁から収賄と資金洗浄容疑で12年1カ月の実刑判決を受けながらも、ルーラ元大統領は現在、南部でキャンペーンを行っている。南部ではこれまでも、行く先々で抗議運動に遭っている。
ルーラ氏は28日に、クリチーバでキャラバンを締めくくる。同市はラヴァ・ジャット作戦の拠点地域で、ルーラ氏への第1審判決も下された。
そうしたこともあり、反左翼系の抵抗はかなり強いことがかねてから予想されていた。
MBLは既に、28日午後3時30分にバリギ公園の駐車場を出、ルーラ氏がキャラバン最後のイベントを行う予定のサントス・アンドラーデ広場に近い、12月19日広場までのデモ行進を行うと宣言している。
また、この日、ボルソナロ氏は別件で同州ポンタ・グロッサに行く所用があり、その前に同氏の支持者がクリチーバ市のピニャイス空港に迎えに行くことになっている。クリチーバ市では特別なイベントは組まれていないが、ボルソナロ氏は常にルーラ氏に対して批判的な言動を繰り返しており、警察は何らかの抗議活動や混乱が起きるのではと警戒している。
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