米中貿易戦争=ブラジル畜産業界には得?=ブラジル産豚肉が中国でシェア拡大か

米国のトランプ政権が鉄鋼、アルミニウム製品の輸入関税を大きく引き上げた問題で、これまで米国に鉄鋼製品を輸出していた中国は、米国産製品の輸入関税を引き上げることで対抗しており、この〃貿易戦争〃が、ブラジル食肉産業に漁夫の利をもたらすのではないかと3日付フォーリャ紙が報じた。
中国の豚肉消費量は年間5600万トンで、世界最大を誇っている。米国の鉄鋼関税引き上げ後、中国も4月1日には米国産128品目にかかる関税を15~25%に引き上げるとし、豚肉には上限いっぱいの25%の関税がかけられることになった。
ブラジル動物性蛋白質協会(ABPA)副会長のリカルド・サンチン氏は、中国に豚肉を輸出している11の国内企業にとっては願ってもない好機と見ている。サンチン氏は、すぐにブラジル畜産企業に対中国新規契約が舞い込むとまでは思っていないが、ブラジル産製品が米国産製品より相対的に有利になることは確かだとしている。
中国は2017年に、27万5千トン、総額4億8800万トンもの米国産豚肉を輸入した。ブラジル産豚肉の輸入は4万8900トン、総額1億60万ドルだった。
ブラジル産の豚肉は昨年、ロシアから、「ラクトパミンという添加物が多く含まれている」という理由で禁輸措置を受けたため、ブラジル企業はその使用を控えた。それが中国側の外国産豚肉輸入基準にも適合し、ブラジル産豚肉は中国市場で受け入れられるようになっている。
今年1、2月の中国へのブラジル産豚肉輸出量は、昨年同期比140%増の2万5500トンだった。これにより、これまでブラジル産豚肉をもっとも多く輸入していたロシアは、その地位を中国に譲った。今では、ブラジル産輸出豚肉の28・4%は中国が輸入している。(3日付フォーリャ紙より)