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《ブラジル》本日、最高裁がルーラ被告への人身保護令の適用を判断=裁判官ら5千人が刑執行署名=左翼政党は団結して逮捕反対=カギ握るローザ判事の判断

3日のカルメン・ルシア最高裁長官(Luiz Silveira/Agência CNJ)
3日のカルメン・ルシア最高裁長官(Luiz Silveira/Agência CNJ)

 本日4日、最高裁では、第2審での有罪判決後のルーラ元大統領への人身保護令適用要請を認めるか否かの審理が行われる。それを巡り、各方面の動きが活発なものとなり、同裁判事たちに強いプレッシャーとなっている。3日付現地紙が報じている。

 2日、最高裁での審理を2日前にして、裁判官や検察官約5千人の署名が最高裁に届けられた。これは、最高裁が16年10月に出した、「2審で有罪となった時点で刑執行」という判決を遵守するよう求めた署名だ。
 中でも、ラヴァ・ジャット作戦(LJ)担当検察官のデウタン・ダラグノル氏は、4日を「LJにおける腐敗との戦いの日」と位置づけ、「もし仮に(2審で12年1カ月の実刑判決を受けた)ルーラ氏にHCが認められるならば、LJでの他の政党の汚職犯罪や、LJ以外での全ての汚職犯罪に対して悪影響を与えることだろう」と警鐘を鳴らしている。
 最高裁の16年10月の投票では「2審後に刑執行」が過半数を占めたが、6対5の僅差だった。だが、その後に「2審後に」に投票したジウマール・メンデス判事が意見を翻したことで事態が変わってきている。
 本日の審理は、「刑執行は2審後か否か」を直接問うものではない。だが、各々の判事が同件に関してどう判断するかが、ルーラ氏へのHC適用を認めるかの判断を左右する可能性がある。
 目下のところは、ローザ・ウェベル判事の判断が最終的な決め手となると見られている。同判事は16年10月の時点では2審後の刑執行に「反対」の票を投じていたものの、今年2月に行われたジョアン・ロドリゲス下議の「2審後に刑執行か」の裁判で「自分の意思とは違うものの」と前置きした上で2審後の刑執行に賛成票を投じているためだ。
 一方、ルーラ氏の無実を信じる人たちの活動も活発になっている。同氏の弁護士や刑法学者たちも2日に3600人分の署名を提出し、最高裁に対し、2審で有罪となった後も最終抗告が終わるまでは刑を執行しないよう訴えている。
 ルーラ氏は2日に、リオで、労働者党(PT)やブラジル共産党(PCdoB)、社会主義自由党(PSOL)といった左翼政党の政治家たちと、民主主義擁護のためのイベントに参加。自分への疑惑が解かれ、敬意が回復されることを望むと語った。
 一般市民は3日夜、親ルーラ派、反ルーラ派共に全国的な(抗議行動)マニフェスタソンを計画しており、広く参加を呼びかけている。
 カルメン・ルシア最高裁長官は2日、「それぞれが異なる思想や意見を持つことを尊重するように」と述べ、国民に対して平静な態度を保つよう呼びかけた。

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